No.039

UPDATE2017/4/5

働くということ

諸事情により少しの間更新を停止していた『One Month / One Feature』。再始動となる今回は、管理部門の長を務める石本頼子にフィーチャー。2012年、管理部門立上げのタイミングでジョインし、バックオフィス機能をゼロからつくりあげてきた彼女が目指す、理想の働く環境とは?

働くことに、モチベーションが持てなかった。

いまでこそ、管理部として社員に書類を催促したり、不備を指摘したりする立場ですが、実を言うと本来の自分はまったく逆で。自己認識では、私は根っからの怠け性なんです。例を挙げるのは恥ずかしいのですが、大学の1年生のときは学校に4回しか通わなかったくらい。あとは、怠け癖だけが理由ではないのですが就活もあまりせずにフリーターになりました。バイトや契約社員として、数ヶ月~3、4年働いたら辞めて、お金が保つ間はのんびりして、なくなってきたらまた働くという日々。就きたい仕事もなく、食べていくためだけに働いていたような日々でした。

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最初から将来について何も考えていなかったというわけではなくて、大学入学まではカウンセラーになりたいと思っていたんです。姉に障害があることもあって、公平で平等な社会づくりに貢献したいという想いがあって。介護の仕事は肉体的にすごく大変だと知っていたのですが、心で寄り添うことはできるんじゃないかと、精神面をくずされた方の社会復帰に関わる仕事を目指しました。でも、カウンセリングについて勉強してみると、自分の認識が甘いことに気付いて。私が考えていたカウンセラーの仕事は、“寄り添って”“進むべき方向を指し示して”あげることだったのですが、本来は“冷静に距離感を保って”“患者自身が気付く手助けをする”ことだったんです。自分自身に確固とした自己がない人が、下手に寄り添おうなんてすると引っ張られて共倒れになるとも聞かされて、当時の自分にはとても無理だと感じて。社会で揉まれてからのほうがいいだろうと考えたんですが、いざどんな仕事がいいかと探してみるとカウンセラー以外に思い浮かばず……。その結果、就活しないという判断になったんです。

働く楽しさに、やっと出会えた

そんな私が、働く楽しさにはじめて出会ったのが、28歳で入社したWeb系の広告代理店でした。当時IT界隈の盛り上がりがすごかった時期で、会社にも社員にも勢いがあって。そういう雰囲気が合ったんでしょうね。最初は営業アシスタントとして入社したんですが、数字を追いかけて達成するという分かりやすい目標がモチベーションになりました。

その会社に入社して2年目の頃だったと思いますが、管理部門の立ち上げに参加し、社内業務に使う基幹システムの改修に取り組みました。その会社は持株会社制だったのですが、それまではホールディングス側にのみ管理機能が集中していて、私の所属していた事業会社には管理部門がありませんでした。事業会社も300人を超える人員になっていたし、現場のビジネスもどんどん変化している時期でもあったので、より近いところに管理機能が必要になっていたんです。どういうシステムにすればみんなが働きやすいかを考えるのは、サポーター気質の自分には合っているなと思いましたね。あと、これは偶然なんですが、月々の損益計算書(P/L)を会長に持っていく役目を任されてからは、数字を見ることが余計に楽しくなりましたね。最初は黙って資料を渡すだけだったのが、次第にP/Lを見た感想や分析を尋ねられるようになって。会社全体の数字が読めるようになると、目の前の予算承認やコスト削減の意味もより深く分かるようになりました。

そんな楽しい職場だったんですが、自分の中で設定していた目標をクリアして燃え尽き感があったのと、全然パフォーマンスを発揮できなかったはずなのに昇給しちゃったときに、前と同じモチベーションでは働けないなと思って退職を決めました。

働く環境を、整えていきたい。

そこからまた、持ち前の怠け癖を発揮して、まったり働ける建築関係の会社に3年間勤めました。心身ともに余裕がある反面、ITと比べてスローすぎるスピード感に張り合いの無さを感じていたときに、広告代理店の営業時代に一緒に仕事をしたことがあった本田さん(プラスディー代表)に、管理部門の立上げを手伝ってくれって声をかけてもらったんです。

一緒に仕事をしなくなってからも、年に1度くらいは会って近況を聞いていました。プラスディーを起業したことも聞いていたし、社員やお客さんが増える速度、上場も含めた将来の展望に勢いは感じていました。でも自分に手伝えそうな仕事がないなって感じていたんです。でも、管理部門の立上げとなると話は別です。自分のノウハウが活かせるなと思って、入社を決めました。入社後は予想外の大変さもいっぱいありました。いきなり自社ECサイトの運営の仕事も兼務することになって、管理部門の立上げよりもそっちのほうが忙しくなったり、会社同士の合併を経験したり……。そういうはじめての挑戦をするときも、実務に関して相談できる先輩はいなくて。後から振り返るといい経験になったなとも思えるのですが、当時はそんな余裕はありません。何回、もう無理だと思ったことか(笑)。

そんなこんなで苦労しながらつくりあげている管理機能ですが、かなり会社らしくなってきたと思います。個人的に、今後もっと環境を整えたいのが、働きやすさと働きがいを高める制度。働きやすさでいうと業務効率化や福利厚生の充実、働きがいでいうと納得感のある評価制度の整備ですね。どれも簡単にできることではないですが、「クリエーティブな職種は労働環境が悪い」というイメージを覆す会社にできればと思っています。

“怠け癖”を強調しつつ、働くことに関する想いを語った石本。最後に、カウンセラーに就きたい気持ちはまだあるか尋ねると、「まだ目指している。なれる自分に近づけている感覚はある。50歳位でなれたらいいかな」と聞かせてくれた。

メンバーからのメッセージは管理部門のメンバー藤澤と、石本の上長に当たる経営管理本部長大川から。

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Yuko Fujisawa
同じ部署になってまだ1年ですが、とても部下想いで、ついつい頼ってばかりになってしまいます。個々の方向性やメンバーがどうあるべきかなど、1人1人に親身になって考えてくださいます。管理部の長だけあって、周りからは一目置かれる存在ですが、そんな石本さん、実は超乙女です♡ 恋愛の話もよくしますし、お酒が大好きで、酔うと乙女になります(笑)。かわいいです。乙女になってる頼子さん見たさに飲ませていることはここだけの話(笑)。そんなかわいい姿と、仕事している姿とのギャップはたまりませんよ!!!! みなさんもぜひそのギャップを味わってみてください♪
Toshiaki Okawa
管理部というと、売上貢献をしないコストセンターとして肩身が狭く、サーバー運用と似たようなもので、普通に会社が運営されて“当たり前”で、一方、クリティカルなトラブルが起こると、一斉に“集中砲火”を浴びる損な部署。よくまぁ、そんな部署で頑張っているなぁと他人事(私が言っちゃダメですが)のように思いますが、そこには彼女なりの確固たる意思があるのを感じます。それは、単純に、プラスディーで働く“スタッフの笑顔がみたい”ということだと私は解釈しています。時に、言いたくないことでも、その人のため、会社のためを思えば、その先に必ず笑顔になってもらえることを信じて、日々、心を鬼にして管理業務に勤しんでいるのだと思います。私も色々な会社を経験したり、見てきたりしましたが、こんなハートが熱い管理部の人を見たことがありません。 私たちは胸をはって言っていいと思います。プラスディーには、世界一、心温かい管理部の鬼がいることを。

石本頼子の+D ― DYNAMITE(ダイナマイト) ―

何がダイナマイトかはノーコメント。ちなみに、プロデューサー高梨はダイナマイトの虜。

No.039

Yoriko Ishimoto

大学卒業後数社を経て、2012年プラスディーホールディングスの立ち上げと同時に、それまでの会社で培ったバックオフィス、経営管理業務のノウハウを活かし、管理部門の拡充を目指すべく、入社。幼い頃からの目標はカウンセラーになること。

PHOTO by Naoki Umeda : INTERVIEW by Yasuhiro Tanaka : BUILDING by Ken Uchida : EDITING by Kiyotsugu Fujiwara