No.019

UPDATE2015/4/1

Drawing

大学でロシア語を学んだ後、大手SIerにSEとして新卒入社。4年の勤務を経てプラスディーにデザイナーとして入社した梅垣陽子。自身もやりがいを感じ、恵まれた環境だったと語る前職を退社し、転職することを決めさせた想いとは?

Draw Picture

ずっと絵を描くのが好きで、絵にまつわる記憶で一番古いのが、幼稚園の頃に先生の似顔絵を描いたらすごく喜んでくれて、卒園するまで教室に貼っておいてくれたこと。具体的なエピソードの記憶は思い出せないけれど、それよりももっともっと小さな頃から絵が好きでしたね。親戚が紙を扱う仕事をしていて、端紙がたくさんもらえたので、ずっと描いていたみたいです。絵以外にも、図画工作や美術はずっと得意だったし、人より一生懸命でした。どれくらい本気かというと、高校生のころに美術の提出物のために徹夜したほど(笑)

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なんとなく、進路を考える時に美大に行きたいなと思った時期もあったのですが、父から反対されました。「美大に行って、その先何するつもりなんだ」と聞かれて、明確な答えを返せなくて。美術が好きと言っても、他の科目も苦手ではなかったので将来の道を絞ってしまう美大という選択をあきらめてしまったんです。美術と同じく、得意で好きだった語学を活かしたくて、大学はロシア語学科に進みました。全く未知だった言語が、文法ルールや例外を学ぶことで自由に応用できるようになっていくのは楽しい体験でした。

ロシア語を学ぶこと自体はおもしろかったのですが、就職活動をするタイミングになって、モノづくりへの想いが再燃。いわゆるクリエイティブ職も調べたものの、自分の経歴からチャレンジできると思えず応募しませんでした。それで志望したのが、SEという職種。システムというモノをつくる点、プログラミングも言語だから勉強したことを活かせるだろうという点、自分のような文系出身の先輩も多数いた点に惹かれてのことでした。縁あって、前職の会社に入社しました。

Draw Career Path

入社後は、プログラミング初修ということもあって苦労もしましたが、やりがいも感じる日々でした。エンジニアとして第一線で活躍することは難しいのかもと感じましたが、別の部分でパフォーマンスを発揮できるようにしようという計らいもありました。お客さんとの距離が近いポジションが向いているのではと、他部署への配置転換の話をいただいたり、所属していた部署が海外向けの製品をつくる部署だったので駐在の話をいただいたり……。特に駐在についてはいつか海外に住みたいという想いがあったので、すごく嬉しい話ではありました。でも同時に、このままアメリカに行くと、この先キャリアチェンジを選択することはないだろうなとも考えて。

このころになると、WEBデザイナーという職種の知識はありました。未経験者の採用も、数は多くないけれど可能性があることも知っていて、子どもの頃からずっと好きだったモノづくりに挑戦したい気持ちがどこかにあって。SIerの仕事も、もちろんモノづくりだと思っています。デザイナーの仕事は、どこかどう違うのかと聞かれても明確には答えられません。目に見えるものがつくりたいとか、ユーザーとの距離が近いものをつくりたいと言ったりはしていますが、それで全部が表現できているわけではありません。でも、私自身の心がより踊るのは、デザインという仕事だったんです。

アメリカ駐在には惹かれる。デザイナーというキャリアに挑戦したい気持ちもある。ポジティブなふたつの選択肢で迷った結果、昔からやりたかったことと向き合うことを選びました。

Draw Rough and Detail

デザイナーとして働きはじめて、いろんな苦労はしつつも充実した日々を送っています。まだまだ未熟で勉強したいことがいっぱいですが、自分が進みたかった方向へ邁進できていることが嬉しい。まずはデザインスキルをもっともっと鍛えたいと思っています。

私の志向なのかもしれないのですが、モノをつくるうえで、全体像と細部の両方を把握していたいと思いが強くって。前職のころ、部署移動する後輩に花型の立体寄せ書きを贈ったことがあるんです。花びらにあたるメモ用紙をみんなに配って、メッセージを書いてもらい、生け花用のスポンジに花びらが重なるように刺してつくりました。寄せ書きを書く人たちにもどんな形にして渡すか教えていなかったので、変な形のメモ用紙を渡されて怪訝な顔をしていたのですが出来上がったものを見て驚いていましたね。もちろん、送り出す後輩にも喜んでもらえました。立体の花にしようという全体像を描くところから、そのためには花びら1枚1枚はどんな形がいいのかという細部までを自分で考えたのがすごく楽しい経験でした。

この寄せ書きは、私が小さな頃から紙で遊んで、いろんな工作をしていなければできなかったと思っています。花にしようというアイデアはあっても、紙っていう発想が出なかったり、紙をどんな形にすれば花らしく見えるか分からなったり……。同じことがデザインにも言えるんじゃないかなと感じていて。どんなにいいコンセプトが考えられても、それを表現する技を持っていないと実現できない。だからまず、自分のアイデアを形にするためのスキルを身に着けたいですね。

子どもの頃からの想いに従うことを選んだ梅垣陽子。
順風満帆なキャリアを捨て、デザイナーになることを選んだ梅垣へのメッセージはこの二人から。デザイナー陣を取りまとめるボス・藤原と、梅垣と同世代ながら対照的なキャリアを辿ってきた板倉から。

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Kiyotsugu Fujiwara
面接時に挙動のおかしいポートフォリオサイトを見て、修正ポイントとよくあるフォーマットのサイトだから自分が本当に表現したいことをした方がいいことを指摘した覚えがあります。負けず嫌いの性格なのかその日のうちに修正したとの話を後日聞いて、本当にデザインが好きなんだなぁとその時に感じたことをよく覚えてます。そんなまっすぐな梅垣だからこそできるデザインをいっぱい作ってくれることを楽しみしてます
Yui Itakura
梅垣さんは、私のメモ帳に意味不明なロシア語と謎の絵を書き残したり、コンビニへといざなったりする陽気な陽子さんです。土日の予定を聞くとだいたいいつも結婚式に行っています。結婚式を盛り上げるのが趣味なのか、そうでなければきっと面倒見がよくまっすぐな人柄ゆえ人望が厚いのだと思います。多岐にわたる野望を抱いて今後も目が離せない人です。

梅垣陽子の+D ― Д(デー) ―

ロシア語の第5または第6字母。英語のDにあたる。こういう口をよくする。
『( ´゚д゚`)えーーー』

No.019

Yoko Umegaki

上智大学ロシア語学科卒業後、某SIer企業にてソフトウェア開発に従事。クリエイティブな仕事がしたい!という想いを捨てきれず、2014年3月、プラスディーに入社。夜、仕事が煮詰まってくると頭の上に本やクッションを載せるクセがある。

PHOTO by Naoki Umeda : INTERVIEW by Yasuhiro Tanaka ・ Sayaka Horii : BUILDING / PLANNING by Takumi Nariai : EDITING / PLANNING by Kiyotsugu Fujiwara