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毎月、社内のメンバーを取り上げてインタビュー記事を配信するプラスディーのオリジナルコンテンツ「ONE MONTH ONE FEATURE」が2013年7月に始まってから1年以上が経過。合計16回の記事を配信してきました。
アートディレクターの藤原が発起人となり、デザイナーの成相、カメラマンの安達、コピーライターの田中というメンバーでプロジェクトを立ち上げました。2014年中盤には中途入社であるコピーライターの堀井と、カメラマンとして新卒入社の梅田が加わったこのプロジェクト。
2015年初となる今回の配信では、このコンテンツの編集部長である藤原、デザイナーの成相、コピーライターの田中・堀井、カメラマンの梅田というメンバーで、これまでの「ONE MONTH ONE FEATURE」を振り返ります。
これまでの記事を振り返って
安達「つくることが好き」
成相──ぼくがいちばんおもしろかったのはアートディレクターの安達の記事でした。その当時は、中身を深堀りして会話をすることも少なくて、「冷たそう」とか「クール」っていう印象だったんです。だから記事の内容もそういったイメージになるんだろうなと思っていたんですが、実際に原稿に目を通すと意外と子供っぽい思考がある一面を知れたことが面白かった。
田中──その感想は、記事を書いている自分にとってはすごく嬉しいですね。インタビューして見えてくるその人の人柄に合わせて、あえてタイトルをひらがなにするなどの工夫を地味にしているので。人柄を引き出すという点については、堀井に原稿を起こしてもらうなかでも強く意識してもらうようにしています。
牧野「等身大」
藤原──新卒で入ってきた梅田は誰が印象的だった?
梅田──ぼくはプロデューサーの牧野の記事ですね。あの回の写真がすごく好きなのと、記事を見た時の発見が多かった。新卒で入社してから牧野と仕事をすることが多かったんですが、あまり内面的な部分を知る機会はなかったんですよね。でも、「自分を大きく見せようとは思わない」という一文を見て、そんな人だったんだ!と気付くきっかけになりました。
田中──この記事は、いちばん悩んだし、難しかった。牧野は本当にニュートラルな人なんですよ。自分のことを周りにアピールしようとしないところが、魅力だったのでそれをみんなに伝えたかったんです。でも聞いたことをそのまま記事にしたら、何もない人に捉えられ兼ねない。そこを、どういった切り口で魅力を伝えていけば良いのかというところで、かなり試行錯誤しましたね。
成相──写真にも、牧野らしさがすごく出ていましたよね。ひとりで淡々と作業をこなしていくんだけど、自分の頑張りを周りにアピールすることはあまりない。そういったイメージも、うまく写真に収められていた気がしますね。
山木「キングよりも◯◯になりたい」
藤原──転職する時、堀井はONE MONTH ONE FEATUREを見てたの?
堀井──もちろん見てました。転職する時によく見ていたのは、記事に対する社内メンバーからのコメント。社内の人間関係とか、その人自身では語っていないような一面を想像しやすかったですね。特にクリエイティブディレクターの山木の回なんかは記事だけ見ると怖そうな印象だったのですが、石本からのコメントには「実はキュートな一面あるの知っています」という内容が書いてあり、少し印象が変わった記憶があります。
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藤原──堀井が実際にこのプロジェクトに関わって記事を書くようになってからはどう?
堀井──毎回の記事の思い出が濃いですね。というのも、入社して間もない自分が書いた原稿では、インタビューした人の人柄を掴みきることが難しくて…。私の記事を田中にチェックしてもらう度に、「この人の人柄が記事に出てない」と注意されることが多かったです。
藤原──なるほど。人となりがきちんと出るように意識して書いてるんだね。ということは例えば、ONE MONTH ONE FEATUREみたいなことをやりたいと他社から依頼された場合は、いまの雰囲気で記事を書くのは難しいのかな?
田中──そんなことは無いと思います。その人の役職とか話し方とかから、ある程度の人となりは吸い上げたいと思っているので興味のある会社さんがいれば一度問い合わせしてみてください!
2015年にチャレンジしてみたいこと
藤原──他社から依頼された場合の話を聞いたけど、ぼくはこの形式のインタビューを社外でも応用出来たら良いなと思っています。もしこの記事を読んで、やってみたい会社さんがいるなら、やってみたいなあ、と。(お問い合わせはこちら)あと、記事のなかでは使われなかった撮影写真を世に出す機会がほしいですね。アザーカット集を作って冊子にするとか。まあ、それを出したところで需要は多分ないんだけどね(笑)
田中──社外で応用するというのもアリですが、僕はデジタルユニット以外のメンバーもフィーチャーしたいなって思っていますね。今までずっとデジタルユニットのメンバーをピックアップしてきたので、グラフィックやムービー、アドミニストレーター、キャスティングなどの他ユニットのメンバーの話も聞いてみたいです。きっと読んでるみんなも興味あると思うので。
堀井──私は案件ごとのフィーチャーをやりたいです。自分が関わっていない仕事がどういった流れで出来上がっていたのかというのを知れたら面白いなって。ただこれはクライアントとの関係値にもよってくる部分があると思いますが。
梅田──僕は、記事がリリースされた1年後とかに振り返ってみたらどうなるのかなあ、という素朴な思いがあります。1年経って肩書や環境が変わっていく人もいると思うので、また新しいその人の一面を知れる機会になるかもしれないです。
Onemonth Onefeatureを続けていて思うこと
藤原──社内のメンバーにスポットライトが当たるような場所を作りたいと思って始めた企画が1年以上も続いているということだけでも僕は嬉しいんだよね。
成相──そうですね。社内でも思いつきで始まる企画がいくつかある中で、このプロジェクトは基本形態を変えずに長く続いている。ひとつのことを長く続けていると、新しいことにチャレンジしたくなることもあるけど、ひとつのことを長く続けていくことも大切だなと思っています。
梅田──16回も記事を配信してきて、毎回みんなが楽しみにしてくれていますもんね。社内メンバーだけじゃなくても、取り上げられた人の友達や親族が見て楽しめる。ひとつの記事で、沢山の人が盛り上がれてハッピーでいいなって思います。
田中──反響があるのは、やっていて嬉しいですよね。
藤原──変わらないフォーマット、スタンスで続けていても、田中や堀井のライティングスキルが徐々にスキルアップしていたり、安達から梅田にカメラマンが変わっていったりなど、これを続けていることによる進化はあるよね。本当に今の手法・見せ方が良いのかというのは、今後みんなで考えてもっと良いプロジェクトにしていけたらなと思っています。
月初めの記事配信に向けて、月末はいつも入稿で慌ただしく動くメンバーたち。対クライアントではない社内の制作物を必死の思いで作りあげていく。どんなに忙しくてもこのOnemonth Onefeatureを続けていけるのは、楽しみにしている人たちの声がメンバーの活力になっているからかもしれない。
プロジェクトメンバーへのメッセージは、各記事ごとに感想を寄せるプラスディー代表の白井と、同じく代表を務める本田から。