No.009

UPDATE2014/5/1

答え

社会人歴、1年と少し。若さと、よく笑う性格、自由な発想のデザインは、まさに新卒社員という印象の宮本詩織。しかし、難度の高い案件にチャレンジし、苦労しつつもそれを感じさせず、飄々とした態度で臨む様子にはすでに歴戦のたくましさが漂う。そんな彼女がデザイナーとしてPlusDに求めることとは?

「答えがあるコーディングが、好きだった」

WEBに触れたきっかけは、中学校の時。ホームページをつくってランキングサイトに投稿するのが学校内で流行っていたんです。入っていた吹奏楽部は特にそうで、部員のほとんどがやっている状態。わたしもその流れに乗って始めたら、友達とコメントを付け合うのが楽しくて、ハマってしまいました。けっこうな熱中具合で、家にいる間はご飯のとき以外ずっとパソコンに張り付いていることもあったので、親に怒られていましたね(笑)。

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楽しみ方は人それぞれで、おしゃれなデザインにする子もいれば、文章を書くのが好きな子もいました。私はというと、サイトをどんどんつくり変えるのが好きで。他所のページからソースを引っ張ってきて自分のページに貼って試してみては、思い通りになったことを喜ぶという感じでした。

その頃は、コーディングする方が楽しくてデザインは二の次。そんなに興味がありませんでした。数学や物理が得意だったんですよね。スパッと答えが出るのが気持ちよくて。思えば、コーディングにも同じような魅力を感じていたんだと思います。

「答えがないデザインが、苦手だった」

中学卒業後は、高校の部活も忙しくてWEBから離れていた時期もありました。WEBをまたやりたいなって思ったのは進路を決めるタイミングになってのこと。普通の大学に進んでいってもつまらないなあ、美術系の学問っておもしろそうだなと思いつつ、美大を目指すほどには気持ちが振りきれなくて。そんなとき、そういえばWEBが好きだったな、またやりたいなって思ったんです。それでWEBデザインを勉強できそうな大学をいくつか受験し、名古屋にある大学のデザイン情報学科に入学しました。

さあ、WEBやるぞと意気込んでいたんですが、いざ入ってみると、周りにはWEBをやりたがっている学生は誰もいませんでした。グラフィックやプロダクトに興味がある人のほうが多くて、授業でもそれらを勉強することがほとんど。WEBはちょっと触るだけでした。

実は、最初はデザインって苦手だったんです。数学や物理、コーディングには明確な答えがあって、そこへ向かって考えればよかった。正解したときの気持ちよさもあって。でもデザインには、答えがない。目的が同じでも、考える方向は自由で、正解も不正解もないというのがスッキリしなくて。

そんななか、デザインを楽しめるようになったのは、プロダクトデザインに触れてから。考えた結果が実際にモノになって、触れるというのが大きかった。答えがないものでも、カタチになるんだってことが分かったことでスッキリしたんです。そこからは、むしろ答えがないからこそ、自由につくれることに面白さを感じるようになりました。

「答えがある仕事と、答えがない仕事」

そうして答えのないデザインを楽しめるようになってからは、楽しかった。グループワークやプレゼン会も多い学部だったので、みんなで意見を交わしながら、考えることを楽しみました。

WEBはWEBで、学校では少数派のWEB好き先輩に教わりながら、自分で勉強し、サイト制作は一通りできるようになっていました。3年生のとき、サイト制作の依頼を受けたのがきっかけで、フリーのクリエイターのようなこともはじめました。大きな金額ではないですが、きちんと制作代金ももらって。仕事となると授業とはプレッシャーが違いましたが、悩みつつもカタチにしていくのはやっぱり楽しかったですね。

PlusDに入って、会社のWEBデザイナーとして働きはじめて感じたことを正直に言うと、なんか地味かもと(笑)。どこがそう感じたかというと、考える部分は顧客と対峙するディレクターが担っていたからでした。企画やトンマナ、参考サイトなどはディレクターが用意して、デザイナーはそれに沿ってデザインする。そんな案件が多く、デザイナーはあまり頭を使わなくてもいいというか、効率性のほうが求められているように感じて。

そんなことを思いつつも、たまにある答えのない案件を楽しみに働いていたのですが、最近、考える部分にも参加できる案件が増えてきました。そこで気づいたのは、デザイナーの考えが求められていないわけでなく、むしろデザイナーからの提案は歓迎されること。そして、自分はその発信ができていなかっただけで、望んで主張すれば、いくらでも提案ができること。

2年目に入ったいま、自分の望む働き方ができるように自分で働きかけることが課題ですね。

“答え”のない課題に対し、考え、カタチにすることを楽しむ宮本。そんな彼女が口にした、「地味」という言葉にはドキッとさせられた。

考える仕事は会社の成長とともに増えてきている。しかし、考えることを楽しめる人をさらに集めたいPlusD。考える醍醐味を味わえる仕事をもっともっと増やし、みんながもっともっと楽しみながら働けるよう、より貪欲に成長したい。

メンバーからのメッセージは、宮本の上長ながら口下手で普段は褒めたりしないであろうチーフデザイナー・安達と、同期入社で宮本と同じく関西女子のディレクター・北口から。

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Kyosuke Adachi
宮本さんといえば、探究心。つねに新しい技術やデザインのトレンドを学んでいて、いち早く制作に取り入れています。それができるのは、きっとWebの世界が心底好きだからではないでしょうか。これからもセンスを磨き、スキルを高めて、ほんとうの「プロフェッショナル」になってほしいです。
Hitomi Kitaguchi
納得いかないものは必ず顔にでてしまう、頑固なデザイナーだと思います(笑)その分ブラックな面も合わせ持ちますが、しぃちゃん(宮本さん)との仕事にはただデザインしてもらうだけではない、案件全体を一緒に進めていける楽しさがあります。これから一緒に年次を重ねていきますが、お互い素直さや頑固さ、意欲的な姿勢を忘れずに成長していきたいです。

宮本詩織の+D ― +Danshiryoku(男子力)―

どんなに仕事が忙しくても、遊ぶときはしっかり遊ぶ。しっかり呑む。そのたくましさは、女子力+α「男子力」があってこそ。かわいい女の子が大好きという「おっさん力」も併せ持つ。

No.009

Shiori Miyamoto

湖国滋賀県を飛び出し、名古屋の大学を経て東京へ。 中学時代にwebデザインにはまり、大学時代はジャンルレスにデザインを勉強する。学生ながらフリーランス・クリエイターとして活動し、主にWEBサイト制作を制作。フリーもいいけど、会社でおっきいこともしたいなとプラスディーに入社。

PHOTO by Kyosuke Adachi
INTERVIEW by Yasuhiro Tanaka ・ Sayaka Horii
PLANNING by Takumi Nariai
BUILDING by Takumi Kuribayashi
EDITING / PLANNING by Kiyotsugu Fujiwara