No.033

UPDATE2016/7/1

できることと、やりたいこと。

今回は、第1回でフィーチャーした最古参メンバー・宇土由利子を再度フィーチャー。前回から約3年、One Month One Featureの切り口も少しずつ変化してきたが、その間に彼女はどのように変わったのか? 成長と変化に迫る新しい試み。

できるようになったから、やりたいことになった

2回もインタビューされるなんて思っていなかったので、びっくりしました(笑)。前回は何を話したかなって読み返してみてちょっと驚いたんですが、コーディングがやりたいって言ってたんですね。あれから3年経った今、コーディングをやることはほとんどなくなっていて、業務のメインはデザイン制作。自分自身、デザインをやっていきたいという気持ちになっているから不思議です。

変化の理由は自分でもはっきりとは分からないんですが、できることの幅が広がったからなのかなって思います。私はもともと「コレをやりたい!」っていう自分の希望よりも、人から求められることをしたいという気持ちのほうが強くって。それで、インタビュー当時のプラスディーに足りていなかったコーダーとして役に立とうとしたんです。でも、それからしばらくして、社内ディレクターやお客さんから指名されたり、デザインコンペで勝ったり、デザイン面で必要とされる場面が増えてきて。

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コーディングって、多少下手な部分があっても表面的にはサイトとして成り立ちはするんです。大規模サイトだと、その小さなミスが大きな差になるので、コーダーの力が出来栄えに大きく影響するんですが、当時私が担当していたサイトは、比較的小さいものでした。経験の少ないメンバーでも、サイトとして機能するものがつくれるので、であれば自分は指名もいただいて替えが効かないデザインに注力したほうが会社に貢献できるかなって。そういうことを順序立てて考えたわけじゃないんですが、感覚的にデザインを頑張ろうって思うようになっていましたね。

やりたいことがなかったから、できるようになった

自然とそんな風に考えていましたが、自分自身のやりたいことが明確じゃないことで焦った時期もありました。一緒に働いているメンバーのなかには、学びたい方向性がしっかり定まっている人も多くって、そういう人たちはすごくモチベーションが高くて、話していてもブレないんですよね。強情過ぎて人とぶつかったりしているのを見ると、そんなに狭い考えをしなくてもと思わないでもなかったのですが、一方で自分があってすごいなって尊敬もしていました。私自身は人から「こういう方向を目指すといいんじゃない?」というアドバイスを受ける度に、目指す方向がゆらいでいたので。

ただ、選り好みせずに何でもやってきたことは、ある意味で自信にもつながっているんです。創業メンバーしかいないなかに入って、最初は総務的な仕事も、掃除や買い出しみたいな雑務も、全部やりました。少し人数が増えてからは、デザイナーとコーダーを平行してやりつつ、お客さんと直接やりとりしたり、変わったところでは映画の配給をやったりしたこともあります。

幅が広かったのはもちろん、業務量も多くて、正直辛い時期もありましたが、やり遂げてきてここにいるという自負はあって。それにそういう経験って、デザインセンスに直接影響はしないですが、仕事の進め方だったり、関係者とのコミュニケーションの取り方だったり、業務に活きる場面もあるなって思うんです。やりたいことのために逆算して経験を積んできたってわけじゃないですが、1つ1つがむしゃらにやってきたことが今になってつながっているのかもしれません。

ずっとやりたかったことと、やりたくなったこと

やりたいことが明確じゃないと言いつつ、何にもないわけじゃないんですよ。昔からずっと変わらないのが、映画に関わる仕事がしたいということ。広島から上京して入学した専門学校で映画の買い付け(配給)や宣伝を学んで、新卒で入った会社では映画メディアの運営をしました。次の会社も、映画のメディアを運営していた会社で、そのとき出会った内田さん(プラスディーCTO)に「映画のサイトなんかもやってるんだよ」と声をかけてもらってプラスディーに入社して……。子どもの頃からずっと映画が好きで、生き方にも大きく影響を受けてきたので、その映画に携わりたいという想いは今後も変わることはないと思います。

つい先日、そんな映画(プラスディー制作映画『オオカミ少女と黒王子』)のクレジットに、私の名前が載ったんです。エンドロールに載ることは学生時代からの目標だったので、試写を観て自分の名前を見つけた時は感動しました。家族も由利子の夢が叶ったって喜んでくれたのと同時に、「周りの人のおかげなんだから感謝しなさいよ」って。本当にそう思います。

載り方はどんな形でもいいと思っていたんですが、ずっと頑張ってきたデザイナーとしての仕事で載れたことも嬉しかったポイントです。一度叶えてしまうと欲張りになるもので、次はタイトルロゴやキービジュアルのように、よりキーになる部分に関わりたいと思うようになりました。ずっとやりたいことだった「映画」と、できるようになったことでやりたい気持ちが強まった「デザイン」、両方が交わるところが今の目標です。

現場メンバーとしてプラスディーを誰よりも長く見て、その変化を経験してきた宇土由利子。自分がないと自らを評する彼女だからこそ、刻々と変わる会社や日々の業務に自分を合わせ、周囲からの信頼と自信を手に入れられたのかもしれない。

メンバーからのメッセージは第一回でもコメントを寄せたCOO兼クリエイティブディレクターの白井と、今年4月に新卒入社したばかり、宇土との会話もまだまだ少なめなアソシエイトディレクター竹内から。

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Jun Shirai
そういえば当初は、アスクルの発注なんかもやってたね。明治神宮参拝の予約手続きとか、総務全般も任せてたのを思い出しました。デザインして、コーディングして、アスクルやって、そして、全国公開映画のエンドロールクレジットに載る。入社当初の1年くらいは本当に何もできなくて「すぐ辞めちゃうかなー」なんて思っていましたが、今や会社には欠かせない存在です。いろんな意味で(笑)最初からパフォーマンスを発揮できる優秀な人がいる一方で、長い時間はかかっても成長し成果を出せるスタッフになれるんだというのを体現してくれている宇土には本当に感謝しています。感謝してもしきれません。そして早く寿退社してください。宜しくお願いします。白井からは以上です。
Shiori Takeuchi
まだあまり直接お話しをしたことのない宇土さん。遠くからそっと様子を伺っていると、いつも周りの社員から愛あるイジりを受けていらっしゃいます。少し当たりが強いんじゃ?とやや心配になるようなイジりでも、いつも笑顔で応じている様子を見て、宇土さんの懐の広さを感じています。 そんな宇土さん。実はちょうど今日、新しい案件のデザイン担当を依頼させていただきました。これからたくさんコミュニケーションをとって、宇土さんとの距離を縮めていきたいな、と密かに目論んでいます。

宇土 由利子 の+D ― Desuyone(ですよねー)

自他共認める自分が無いタイプな宇土由利子。それを裏付ける口癖が、他人のセリフにかぶせるように放つ「ですよねー」。イラッとしつつも、本心から同調しているのが分かるため憎めない。

No.033

Yuriko Uto

映画メディアサイトの記者、別映画メディアサイトのアシスタントなどを経験した後、2009年6月、PlusD入社。デザイナーとして、WEBサイトはじめ映像用美術制作など幅広い領域で活躍している。小さい。

PHOTO by Kento Ito : INTERVIEW by Yasuhiro Tanaka / Shun Nishida : BUILDING by Daon Kim : PLANNING by Kento Ito : EDITING by Kiyotsugu Fujiwara