No.030

UPDATE2016/4/1

シンプルなモチベーション

10代からデジタルサービスのベンチャー企業でバイトをはじめ、その後もWEB領域を中心にキャリアを重ねてきた脇慶太朗。24歳でディレクターとしてプラスディーに入社したときには、20代半ばとは思えない貫録と仕事ぶりで周囲を驚かせた。入社1年を過ぎ、任される仕事の幅も広がってきた彼の、モチベーションの源泉とは?

おもしろいことがしたい

働き始めたのは人より早くて、大学1年生の夏、当時けっこう注目を集めていたAR(拡張現実)のプラットフォームを提供していたベンチャー企業に入りました。当時は海外志向が強くて海外のネットメディアを漁っていたんですが、そのときシリコンバレーのピッチコンテストでそのベンチャーの社長が話しているのをみたんです。英語はでたらめで、いわゆる上手なプレゼンではないのに、クレイジーな発想の魅力だけで巨額の資金をもぎ取るのが衝撃的で。ここで働くとおもしろいんじゃないかと思って、問い合わせしたんです。採用ページもなかったし、自分はプログラミングもできないただの大学生だしで、ダメ元でした。実際1ヶ月くらい音沙汰なしで。これでダメならあきらめようともう一回メールしたら、やっと返事が来て、そこから働き始めました。

※このサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権は株式会社プラスディーに帰属します。

担当したのは、企画と営業の間みたいな感じで、いろんな企業に「AR上でおもしろいことしませんか?」と提案する業務。当時はちょうどいろんなメディアで紹介されたり、海外のベンチャーキャピタルから投資を受けたりした時期でした。サービスを支えてたエンジニア陣なんか、世界中から優秀な人材が集まっていて「俺たちが世界を変えるんだ」とかって壮大なことを、ポーズじゃなく本気で言っていて。彼らに憧れてプログラミングを学ぼうと思ったんですが、同僚に教えてもらおうにもハイクラスすぎて釣り合わないじゃないですか。それで、どこか外で学ぼうと思って転職を決めました。大学も、これ以上いてもやりたいことにはつながらないなと思って辞めてしまい、晴れて社会人になりました。それが20歳のころです。その後、このサービスは上手く行かなくなって提供終了してしまったんですが、今の自分の仕事観をカタチづくった大事な経験です。忙しさに忙殺されるときでも、ふと無意識的に当時の環境を思い出し、いま自分は世界を変える気概をもって仕事をしているかと省みる時があります。

成功させたい

それで、WEB系のデザイン事務所にエンジニア志望で入社しました。といってもエンジニア経験はなかったのと、お客さんと折衝した経験があったので、ディレクターとの兼務でした。後々ディレクターがメインになりましたが、自分のアイデアやスキルを制作物に反映させられるのがおもしろかったです。ただ、クライアントとの間に代理店がいて、大枠の方針や考え方が決まったうえでの制作だったので、表層的な部分にしか関われないことにもどかしさも感じていました。事業に直接かかわっていない感じというか。それで、事業会社に入るか、もっとうえのレイヤーで事業に関わっていける会社を探してプラスディーを見つけたんです。

最初は、制作事業が主体なのに、クライアントに深く関われているのが珍しいなと思って興味を持ちました。他の制作会社にも知り合いがいましたが、大企業の経営層と直接話せている会社ってあんまり聞いたことなかったので。何か新しいことができそうという可能性を感じて入社を決めました。上のレイヤーで働きたいなら代理店に入るという選択もあると思いますが、それは最初から考えていませんでした。なぜかというと、代理店のビジネスはもうしっかりと確立されたモデルだから。そのなかで、ある程度成果が予想できる状態で働くよりも、まだ形の見えないものをどう成立させるかのほうが興味があったんです。海外のエージェンシーを見ても、今はそういう方向に変わってきているように思います。

その興味の源泉は、稼ぎたいという想いかもしれません。最初の会社の影響もありますが、世の中に新しい価値を提供して、その対価として莫大なお金を生み出したいんです。お金が伴うことで社会的なインパクトが生まれるし、自分の成果が収入というカタチで目に見えることでモチベーションも満たされます。そういうチャレンジへの可能性と理解がある職場に身を置きたいですね。

強くなりたい

おもしろいことがしたいとか、稼ぎたいとかっていう想いを遂げようと思うと、結局は個々の力しかないと思います。大企業ならサービスや製品を安定供給するために組織の締め付けを強くして属人性を失くすことが重要だと思いますが、クリエイティブといわれる職種は個々人の発想を活かしつつ新しい価値を生んでなんぼなので。ただ、最低限の質には属人性がないほうがいいと思っています。納品物のミスの無さや納期への意識ですね。実績をつくっていく過程の会社にとって、そういうミスには大企業以上に気を付けないといけないと思います。そのベースがあったうえで、企画力やデザインセンス、新技術を取り入れるスピード感のような部分でも他社に差をつけられるものが必要です。大変ですね(笑)。

そういう力をつけられるかどうか、自分のやりたい仕事ができるかどうかの話になると、環境づくりの話にもなったりしますが、僕個人としては成長できるかどうか結局のところ個人の資質や努力次第だと考えています。環境の影響も実際あるとは思いますが、自分のことなんだから自分の責任にしておきたいなと思うんです。やりたい仕事がないから転職するという人の気持ちが分からないわけでないですが、結局そういう人は自分の能力がないだけだと思っています。そんなことを言っている僕自身の当面の目標は、世界の3大広告賞を獲ること。受賞を契機におもしろい仕事が舞い込んでくるようになったという話はよく聞くので、モチベーションがあがるような仕事がたくさん集まるように、実績をつくりたいんです。環境は自分で引き寄せないと、と思いますね。

自身の仕事遍歴を通じて、その仕事感を語ってくれた脇慶太朗。働くモチベーションについて語る言葉はどれもシンプルで、それだけに力強さが感じられた。ここ最近では、彼自身が希望していた、事業に深く関わる仕事、事業自体をつくり出す仕事にも関わり始めている。その明確な意思で、事業を成功に導いてほしい。

メンバーからのメッセージは案件をともにすることが多いプロデューサー飯島と、入社時期が近く飲み仲間でもあるデザイナー高橋(美由紀)から。

facebook
twitter
Hidemasa Iijima
仕事の面では頼もしく、プライベートではバカもやれる、非常に信頼できる存在です。中途入社にも関わらず、色々な場面で「プラスディーDNA」が垣間見えるのは気のせいでしょうか。次世代エース候補だと期待しています。これからもよろしく!
Miyuki Takahashi
コミット度の高い仕事ぶりとコミュニケーションスキルの高さで、社内外から強く信頼されている脇さん。私も一緒に仕事をしていてとても楽しいですし、安心してプロジェクトに臨むことができます。入社一年目は様々なタイプの案件を実直に遂行し信頼を築いていた印象ですが、最近では脇さんの方向性に沿った案件も増えてきたようなので、二年目の今年はとんでもない活躍を見せてくれるだろう!と、とても期待しています。…一方、仕事が終わり、お酒が入った脇さんは超危険です。スイッチが入るとトレーに大量のテキーラを乗せて配りだすので、脇さんと飲みに行く日は汚れてもいい服と失くしてもいい靴で行くのをおすすめします。

脇慶太朗の+D ― DTM(デスクトップミュージック) ―

DTMとはPCを使って打ち込みで制作する音楽で、脇の趣味。ダンスミュージックとテキーラをこよなく愛するチャラめな彼だが、楽曲製作はガチらしい。

No.030

Keitaro Waki

学生時代からデジタルサービスを提供するベンチャー企業でバイトをはじめ、その後もWEB系のデザイン事務所に務めるなど、デジタル領域でのキャリアを重ねたのちにプラスディーに入社。飲むとウザイ。

PHOTO by Naoki Umeda : INTERVIEW by Yasuhiro Tanaka : BUILDING by Norikazu Teraguchi : PLANNING by Kota Takahashi : EDITING / PLANNING by Kiyotsugu Fujiwara